足汗・足蹠多汗症（そくせきたかんしょう）

足の裏には汗腺が多く、誰でも汗をかきます。しかし、汗腺の働きが過剰になり、常に足の裏が湿っている状態を「足蹠多汗症（そくせきたかんしょう）」と呼びます。

原因は明らかになっていませんが、ストレスや遺伝、自律神経の一つである交感神経の過剰な働きが関与していると考えられています。
足の裏が常に湿っていると、臭いの原因になるだけでなく、裸足では滑りやすく床に足跡がついてしまうこともあります。
また、水虫の発症リスクが高まる可能性もあります。

軽症であれば、市販の制汗剤などで症状が和らぐ場合もありますが、改善が見られない場合は医療機関での治療を検討することをおすすめします。

切らない最新治療「ビューホット」

足の裏が常に湿っていると、蒸れや臭いの原因になります。通気性や吸汗速乾性に優れた靴下を選んだり、足用デオドラント剤を使用することで、ある程度症状を抑えることは可能です。
しかし、足の裏の多汗症を根本的に解決するためには、原因となるエクリン汗腺の働きを抑える治療を行うことがおすすめです。

当院では、切らないワキガ多汗症治療機器「ビューホット」を導入しています。
ビューホットは、0.3mmの極細針からRF（高周波）エネルギーを照射し、エクリン汗腺を直接破壊する最新機器です。

汗を止める「多汗症ボトックス注射」

「もっと手軽に治療したい」という方におすすめなのが、多汗症に対するボトックス注射です。
ボツリヌストキシン製剤を足の裏に注射することで、汗腺を刺激する神経伝達物質の働きをブロックし、発汗量を抑えることができます。

効果の持続期間には個人差がありますが、平均で3～6ヶ月程度です。汗腺自体を取り除く治療ではないため、効果は永続的ではありません。
しかし、定期的に施術を受けることで、手のひらの多汗による悩みを継続的に改善することが可能です。